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【レビュー】本当の勇気とは「弱さ」を認めること/ブレネー・ブラウン ◎自分に向き合うことの大切さが学べる

こちらは、ヒューストン大学ソーシャルワーク大学院研究教授のブレネー・ブラウン氏が、恥と共感を研究して理論化した一冊です。

 

こんなにも自分自身に向き合え、勇気をもらい、感動した本はありません。

私のバイブルになりました。

実践することは簡単ではないけど、原動力になる一冊です。

 

■ 本から得られること

ブレネー・ブラ ウンは、ヴァルネラビリティとは「傷つくリスク」 「生身をさらすこと」であると言い、偽りなく生きるにはヴァルネラビリティが欠かせないと主張します。それは、ど ういうことなのでしょうか。

たとえば素手は傷つきやすいものです。熱いものをさわれば熱いと感じるし、やけ どするかもしれない。冷たいものをさわればピリッとする。 とがったものが刺されば、 痛いと感じる......。

もし分厚い手袋をはめていれば、リスクは少なくなるでしょう。でも手袋をはめた まま誰かの手を握りしめても、ぬくもりはぼんやりとしか伝わりません。

たとえ傷つく可能性があっても、素手でいるほうが 生身をさらして生きるほう が、愛や喜び、人とのつながりを豊かに実感できるし、傷つく可能性は、実は偽りなく生きる可能性でもあるのだと、ブレネー・ブラウンは語りかけてきます。

しかしそれは、とても勇気のいる生き方でもあります。弱さやもろさを抱える生身の自分を認めるよりは、重い鎧や息苦しい仮面を身につけているほうが、まだ楽なように思えてしまうからです。どうすれば、この鎧を脱ぎ、仮面をとり、偽りなく生きることができるのでしょうか。それを数多くの面接調査のデータから、ブレネーが自分自身の問題として悩みながら導き出した答えが、本書の内容です。

 

(あとがきより一部抜粋) 

自分自身に正直に生きたい、子どもにもそんな人生を歩んでほしい、あるがまま、ありのままの自分を受け入れたい、他人と比較したくない。と思ってました。

 

私は、ある程度、ありのままを受け入れられていると思っていました。

しかし、読み終わった後、自分の「恥」に縛り付けられ、どれだけ鎧をまとっているのか、現実を突きつけられた気持ちになりました。

それと同時に、自分だけでなく、同じような悩みを抱えている人たちはたくさんいるし、そこから変わることができる、と勇気をもらいました。

 

こちらは、コーチング仲間に教えてもらった本です。

  • 自分のもろさと向き合いたい
  • 誰にも話せない過去の恥と向き合いたい
  • 自己肯定感を育みたい
  • ありのままの自分を受け入れたい
  • 偽りのない生き方をしたい
  • 家族を大切にしたい
  • 家庭・職場などを安心できる場所にしたい

このように思われる方には本当におすすめの一冊です。

■ 要約(一部抜粋)

 1.ポイント1:感謝の練習をする。

❝喜びとは何かを追究 した結果、仕事も人生も喜びとは心から感 じることが一番難しい感情ではないかと思います。というのは、傷つく可能性を受け入れられないと、喜びに不吉な予感を抱いてしまうから。人は幼い頃は心から純粋に喜べるが、自分でも気がつかないうちにだんだんそれができなくなっていきます。 欠乏感にとりつかれた文化の中で生きていると、これで安全、確実、だいじょうぶだと思うことができず、喜びには裏があるような気がしてしまいます。

喜びのさなかの不安の揺さぶりは、感謝へのいざないなのだ。目の前にいる人、人とのつながり、今の瞬間が、どれほどありがたいものか認め なさいと、いざなっているのであります。❞

(一部抜粋)

子どもの寝顔を見ている時、幸せだと思った次には、「もし、この子に何かがあるとどうしよう」と涙が溢れてくることがありました。

幸せすぎて怖い。とはこのことです。

この本によると、私は幸せに値しない人間なのではないか、と思ってしまっているようです。

不安に思っても仕方がないことを考えてもどうしようもないです。

だから、ただ、今の幸せに感謝しようと思いました。

 

 2.ポイント2:「ひび割れの美」を知る。

❝どのレベルにしろ完璧主義から解放されるには、「人からどう思われるか」から「私はこれでよい」への長い旅が必要です。 この旅は恥からの回復、自己共感(自分への思 いやり)、自分のすべてを認めることから始まります。自分がどんな人間で、どんな過去があり、何を信じているかを認め、人生の不完全さを引き受けるには、少し立ち止ま ってひび割れの美――「欠け」があることのすばらしさを知る必要があります。自分にも 他人にもやさしくなり、大切な人に対するように自分自身に語りかけられるようになるために。❞

レナード・コーエンの「アンセム」の一節

「すべてのものにはひびがあり、光はそこから差し込んでくる」❞

(一部抜粋)

こうでなくてはいけない、完璧でなくてはいけない、こう考えると窮屈になりすぎて、がんじがらめになってしまいます。

かなり心に響きました。

理解はしてるけど、心の底からはそう思えない。私もこれから長い旅が必要です。

 

 3.ポイント3:まず自分が望ましい大人になる

親がお互いを批判しがちなのは、実はたいていの人は自信のないまま手探りで子育てをしているからです。何だかんだ言っても、自分のやり方に確信があるなら、ひとりよがりな批判をしたりしないでしょう。自分の子どもによいものを与えている自信があれば、 オーガニックでないミルクをあげている人を見ても、呆れて目を回して気絶したりはしません。だが自分の選択を疑う気持ちがどこかに潜んでいると、自分の正しさを証明 したい欲求が目を覚まします。 完璧な親ではないかもしれないという不安から、少なくとも誰かよりましだと確認したくなるのです。子どもについて抱く希望や不安には、完璧な子育てというものはありえないし、確かな保障など何もないという恐るべき事実が潜んでいます。

❝愛と帰属意識を心から感じている人と、それを求めて苦しんでいる人を分ける要

素はただ一つで、自分は愛と居場所をもつに値すると信じ ているかどうかです。

ここで忘れてはならないのは、自己肯定感に条件はいらないということです。❞

❝「心の中にある思いを表情で語りましょう。子どもが部屋にやってきたら、あなたに 会えてうれしいと表情で伝える。それだけでいいんです」❞

(一部抜粋)

子どもの自己肯定感を育むことは、家庭での子育てが大切なんだといろんな本に書かれていました。

身だしなみなんていいから、まず笑顔を投げかけてみようと思います。

 

■ 今後に活かせること

  1. 感謝の練習をする。「傷つくのは怖い。でも○○に感謝している」
  2. 自分の感情を知る。どうしてそう思うのだろうと、自分を探求する。
  3. 抱負としての価値観と、実践している価値観のギャップを明確にする。

■ 感じたこと

生きているからこそ傷つき、傷つかないように鎧をまとい、本当の自分がわからなくなる。

大人になると誰でもそうなると思っていました。

だけどこの本を読んで、大人になるって、そんなことではないんだなと感じることができました。

愛とは、生きるとは、自分らしくとは、どんな人生を歩みたいかを考えさせられました。

 

遅すぎるということは ない。どんなに苦い過去でも自分のものとして受け入れるとき、結末は自分でつけることができる。

本には、こう書かれていました。

人間は、意味づけをします。

過去の意味づけは変えることができます。

 

まずは、自分を慈しむことから始めてみようと思います。

 

■ 著書について

・【書籍名】本当の勇気とは「弱さ」を認めること

・【著者名】ブレネー・ブラウン

・【出版社】サンマーク出版

・【出版日】2013年8月20日

・【目次】

 1章 「いつも何かが足りない」という不安

 2章 「傷つくこと」について私たちが誤解していること

 3章 「恥」というグレムリンを退治する

 4章 なりたい自分になるために、武器を手放すということ

 5章 理想と現実のギャップを埋める方法

 6章 人間性を取り戻す破壊力のある関わり

 7章 「偽りのない」 子育てのための終章

 

YouTubeにTEDでお話されているものがアップされております。

とてもあたたかい人柄で、こちらも感動しました。

digitalcast.jp

 

最後までご覧くださり、ありがとうございました!