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【レビュー】人生うまくいく人の感情リセット術/樺沢紫苑 ◎ホルモンと感情を理解して、生きやすくなる考え方が学べる

こちらは、札幌医科大学医学部卒で、同大医学部神経精神学教室に入局し、留学後、現在はYouTubeなどで「日本一、情報発信する医師」として活動している樺沢紫苑(かばさわしおん)氏が、ホルモン変化を理解して、感情と向き合うことを体系的に指南する一冊です。

ホルモンと感情の関連性がわかりやすく、納得しながら、実践したくなる一冊でした。

■ 本から得られること

❝この1冊で「世の中の悩みの9割」が解決できる!❞

まずこの一文がありましたが、解決するための考え方がたくさん記載されていました。

「なぜなのか」という根拠から、変化させる方法まで完結にまとめられており、サクサク読み進めることができました。

ホルモンの仕組みを理解しておくことで、自分の体に起こっていることが把握でき、安心します。

そこから感情をコントロールするための実践が可能になることがわかりました。

 

こちらは、三行ポジティブ日記を知ってから、実際に読んでみようと思って手に取った本です。

・なかなか前向きになれない

・人間関係で悩んでいる

・ホルモンについて簡単に学びたい

・ストレスを軽減させる方法を学びたい

このように思われる方にはおすすめの一冊です。

■ 要約

1.ポイント1:ホルモンの事実を知る。

❝苦しいや楽しいといった感情は、脳内物質、ホルモンの変化にすぎない。❞

❝苦しい状態では、ノンアドレナリン、アドレナリン、コーチゾールという3大ストレスホルモンが分泌される。❞

❝楽しい状態では、ドーパミン、エンドルフィン、セロトニンが分泌される。❞

セロトニンの分泌が低下すると、落ち着きがなくなり、イライラしたり不安になったりする。このように様々な脳内物質が、感情や気分を決定づけている。❞

(一部抜粋)

本書はまず、このホルモンがどんな時に分泌されて、そのホルモンがどう感情や身体に影響しているのかを知ることが大切だと言われています。

確かに、どうしようもないイライラが「ホルモンのせいだ」と思うと、ちょっとスッとする時がありました。

「仕方ないか」と受け入れる感じでしょうか。

この段階をおろそかにはしてはいけないと理解しました。

2.ポイント2:ストレスとは何か

脳科学者のキム・ジャクソンとデイヴィット・ダイアモンドがつくった、ストレスの定義を紹介しましょう。

 

・ストレスに対して興奮した生理反応があり、それが第三者によって測定可能であること

・ストレッサー(ストレスを与える刺激)要因は、嫌いなものであること

・自分はストレッサーを制御できないと感じていること

 

この3つです。

 

私は、この3つ目の定義こそが重要だと思います。

つまり、「『自分で制御できるかどうか』が、ストレスかどうかの分かれ目になる」ということです。

 

苦しくても、自分でコントロールが可能なら、それはストレスにはなりません。自分で制御できない、「どうにもならない」点がストレスのストレスたる所以であり、「なんとかなる」と思った瞬間にストレスではなくなるのです。❞

❝あるストレスに対する対する調査によると、最もストレスになるのは、「変えられない状況を変えようとすること」だそう。❞

(一部抜粋)

アンガーマネジメントでも自分でコントロール可能か不可能かを考えることを学びました。

やはり、自分でコントロールできないものに対してのストレスは強いのだなと改めて感じました。

じゃあ、どうすればいいのか、ということで「今ここに集中する」というマインドフルネスで元に戻ることが大切なんだな、と実感しました。

3.ポイント3:「心配事の96%」は起こらない

❝米国ミシガン大学の研究チームの心配事の実地調査「心配事の80%は起こらない。さらに、残り16%は準備をしていれば対応可能なもの。」❞

❝将来を予期して不安になることを「予期不安」と言う。ほとんど起こらない取り越し苦労。❞

❝実際に「苦痛」となる出来事が起きなくても「起きるのではないか」と思っただけで、極度の不安状態とそれによるストレス反応が生じる。❞

❝「無」から勝手に自分でストレスをつくり出している。考えなければ発生しない。❞

(一部抜粋)

かなりハッとしました。

なんでか悪いことを考えてしまう時ってありますよね。

これ時間の無駄なのですね。

これもヴァルネラビリティで、傷つくことを恐れるから考えてしまうと理解してるので、今の状況に感謝していこうと思います。

■ 今後に活かせること

  1. 緊張したら「ワクワクする」と言い換えてみる。
  2. 3行ポジティブ日記を実践する。
  3. 睡眠時間をしっかり確保する。

■ 感じたこと

「だから必要なんだ」「なるほど」「これやってみよう」と読みながら思うポイントがたくさんありました。

その他にも、寝ている時にどういうホルモンが出て、それはどういう役割なのかということや、運動がなぜいいのか、など日常生活に取り入れやすいことが満載でした。

実践してみようと思います。

■ 著書について

・【書籍名】人生うまくいく人の感情リセット術

・【著者名】樺沢紫苑

・【出版社】三笠書房

・【出版日】2018年12月

・【目次】

 1章:この1冊で「世の中の悩みの9割」が解決できる!

 2章:人生うまくいく人の「一瞬で気分を変える」法

 3章:できる人の「一気にやる気を高める」法

 4章:人間関係うまくいく人の「嫌いを好きに変える」法

 5章:毎日充実している人の「どんな悩みもサッと消す」法

 6章:「感情のリセット力」を高める脳の習慣

 

最後までご覧くださり、ありがとうございました!